世界大百科事典(旧版)内の《フランス革命史》(カーライル)の言及
【カーライル】より
…《ウィルヘルム・マイスター》を翻訳,その他ドイツ文学の紹介を雑誌に寄稿していたが,1833‐34年,自己の思想的立場の宣明である《衣装哲学》を雑誌に発表。奇想に富むこの作品はなかなか理解されなかったが,ロンドンに出て書いた大作《フランス革命史》(1837)は色彩豊かで生動する叙述により大好評を博した。40年には《英雄崇拝》について講演,その頃から《チャーチズム》(1839),《過去と現在》(1843)などを著して工場労働の非人間性,労働者の悲惨な生活を無視する自由放任主義を痛撃し,大きな影響を与えたが,英雄を待望して民主主義を否定し,独裁的指導者の出現を期待するなどの傾向も現れている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」