《モルダウ》(読み)もるだう

世界大百科事典(旧版)内の《モルダウ》の言及

【スメタナ】より

…祖国の風物と民族を賛美した6曲から成る交響詩組曲《わが祖国》(1879。その第2曲《モルダウ》はとくに親しまれている)や自叙伝的な二つの弦楽四重奏曲,《第1番わが生涯より》(1876)と《第2番ニ短調》(1883)を完成したのち,プラハの精神病院で狂死した。作品にはなお合唱曲と歌曲,多数のピアノ曲などもあるが,〈ボヘミア楽派〉といわれるチェコの国民楽派の創始者であり,ロシアのムソルグスキーやフランスのベルリオーズと並んで,音楽におけるリアリズムのあり方を後世に示した先駆者の一人でもあった。…

【わが祖国】より

スメタナの連作的な交響詩。チェコの風物と伝説を,躍動するリズム,色彩感にあふれる和声,親しみ深い旋律をもって描いた6曲《ビシェフラト》《モルダウ》《シャールカ》《ボヘミアの牧場と森から》《ターボル》《ブラニーク》からなる。スメタナの晩年,1872年から79年にかけて作曲され,82年にプラハで全曲初演された。…

※「《モルダウ》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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