《ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディー》(読み)やんきーどぅーどぅるだんでぃー

世界大百科事典(旧版)内の《ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディー》の言及

【キャグニー】より

…戦後もガスタンクとともに壮烈な爆死をとげる《白熱》(1949),《明日に別れの接吻を》(1950)などがある。しかし,彼自身は,ブロードウェーのボードビル出身の〈ソング・アンド・ダンス・マン(歌って踊る芸人)〉としての誇りをもち続け,ブロードウェーの大立者ジョージ・M.コーハンの伝記を演じたミュージカル映画《ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディー》(1942)ではその精髄を見せてアカデミー主演男優賞を受賞した。ジョン・フォード,マービン・ルロイ共同監督の《ミスタア・ロバーツ》(1955)などでかくしゃくたるがんこおやじを演じたのち,その〈マシンガンのような早口〉の健在ぶりを印象づけた《ワン・ツー・スリー》(1961)を最後に引退。…

【ミュージカル映画】より

…なかでもMGMは多くの有能な人材をかかえ,《ブロードウェイ・メロディー》シリーズ(1936,38,40)のような特徴あるスタイルの作品をつくり,そのシリーズの中の1本《踊る不夜城》(原題は《The Broadway Melody of 1938》)に15歳で出演したジュディ・ガーランドは,続く最初の主演作品《オズの魔法使》(1939)で,アカデミー特別賞を受賞し,その後15年間,ハリウッド最大のミュージカル・スターとして君臨することになった。 レビュー王といわれた大プロデューサー,フローレンツ・ジーグフェルドの半生を多彩なスターによるショー・ナンバーとともに描いた《巨星ジーグフェルド》(1936)からはじまって,とくに40年代には,ジェームス・キャグニーがブロードウェーの大立者ジョージ・M.コーハンを演じた《ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディー》(1942),ラリー・パークスがアル・ジョルスンを演じた《ジョルスン物語》(1947),ケーリー・グラントがコール・ポーターを演じた《夜も昼も》(1946)など〈ショービジネス〉の世界の芸人を主人公にした伝記的なミュージカル映画がつくられ,その流れは50年代にもドリス・デイが演じたルース・エッティングの伝記映画《情欲の悪魔》(1955)や,ジェームズ・スチュアートが演じたグレン・ミラーの伝記映画《グレン・ミラー物語》(1956)等々に受け継がれた。また戦時には,ミュージカル映画は逃避主義を代表する一つの〈必需品〉となって,ジンジャー・ロジャーズ,リタ・ヘイワース,ベティ・ハットン,ベティ・グレーブル,グロリア・ジーンなどが踊りと歌で暗い庶民生活に夢をあたえ,孤独な兵士たちのホームシックを慰め,そこから,〈踊る脚線美〉でGIを熱狂させたベティ・グレーブルを筆頭に〈ピンナップ・ガール〉と呼ばれる新しいスターも誕生した。…

※「《ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディー》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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