世界大百科事典(旧版)内の《ユングリンガサガ》の言及
【オーディン】より
…ラテン語の水曜日をあらわす〈メルクリウスの日dies Mercurii〉はゲルマン人の間では〈オーディンの日(英語でWednesday)〉と訳されている。 神としてのオーディンは,北欧のエッダやスカルド詩にとくに生彩をもって叙述されているが,スノッリ・ストゥルルソンの《ユングリンガサガ》では,アースガルズを支配する常勝の王,供犠(くぎ)司祭として魔術に長じ,姿を自在に変えられる歴史的存在として描かれている。エッダによれば,オーディンはボルと女巨人ベストラの子で,妻のフリッグFriggとの間にバルドルをもうけたほか,多くの女巨人との間にトールやチュール,ヘイムダルなどのアース神(アース神族)を息子としてもつ。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」