《ラ・ガラテーア》(読み)らがらてーあ

世界大百科事典(旧版)内の《ラ・ガラテーア》の言及

【セルバンテス】より

…折しもカトリックによる世界征覇を夢見た祖国にもかげりがさし,スペインは急速に衰退の道をたどるようになる。11年にわたる外国滞在はセルバンテスの意識と祖国スペインとの間に大きな溝をつくったと考えられるが,事実,過去の戦功がいっさい顧みられることなく,職にありつけなかった彼は,文筆に活路を求めて牧人小説《ラ・ガラテーアLa Galatea》(1585)といくつかの戯曲を書いたものの成功しなかった。かくして87年から15年余の長きにわたって,海軍の食糧徴発人に,また収税吏に身をやつしてアンダルシア各地を歩き回り,入獄までしながら,不明な部分の多いアウトサイダー的な生活を送る。…

※「《ラ・ガラテーア》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

太陽フレア

太陽の表面にあるしみのように見える黒点で起きる爆発。黒点の磁場が変化することで周りのガスにエネルギーが伝わって起きるとされる。ガスは1千万度を超す高温になり、強力なエックス線や紫外線、電気を帯びた粒...

太陽フレアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android