太陽フレア(読み)タイヨウフレア

デジタル大辞泉 「太陽フレア」の意味・読み・例文・類語

たいよう‐フレア〔タイヤウ‐〕【太陽フレア】

フレア3

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共同通信ニュース用語解説 「太陽フレア」の解説

太陽フレア

太陽表面にあるしみのように見える黒点で起きる爆発。黒点の磁場が変化することで周りのガスエネルギーが伝わって起きるとされる。ガスは1千万度を超す高温になり、強力なエックス線や紫外線電気を帯びた粒子(プラズマ)を放出する。地球まで到達すると、宇宙飛行士が被ばくしたり、通信機器に障害が出たりする恐れがある。フレアは「閃光せんこう」「炎」を意味する英語。英国の研究者が1859年、黒点のスケッチ中に偶然発見した。

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知恵蔵 「太陽フレア」の解説

太陽フレア

太陽の表面で起きている爆発現象のことで、その形がフレア(火炎)のように見えるところから名付けられている。
2013年5月、NASA(米国航空宇宙局)などによれば、太陽フレアのX線強度による等級A、B、C、M、Xの5段階の分類中で最大になるXクラスの現象が2日間に4回観測された。フレアが発生すると、X線やガンマ線などとともに、加速された荷電粒子が大量に発生する。これらが地球に到達すると、電波障害の原因となるデリンジャー現象磁気嵐、オーロラ嵐が起きるなどの影響がある。
太陽の表面上空に見られる光輝部分であるコロナの温度は、太陽表面の約6000度よりもはるかに高く100万度に達する。太陽表面のうち比較的温度が低い黒点付近で、コロナが数千万度にも急に熱せられ、その部分が明るく輝く爆発現象が太陽フレアである。このとき発生したX線などは8分ほどで地球に到達する。このため電離層が乱され、通信障害などが起こる。これがデリンジャー現象である。また、数日中には高速の荷電粒子も地球に達し、地磁気に変動を及ぼす磁気嵐を引き起こす。これらの結果、通信衛星・放送衛星などの障害やGPS(全地球測位システム)の誤差の増大、送電線への影響などが生じる恐れがあるとして、情報通信研究機構(NICT)などが注意を呼びかけている。
なお、太陽の活動は11年周期で増減するため、13年にそのピークを迎え太陽フレアも活発化するものと考えられている。ただし、太陽活動のシステムは未解明な部分が多く、明確な論拠を持った予想が成り立つわけではない。

(金谷俊秀  ライター / 2013年)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「太陽フレア」の意味・わかりやすい解説

太陽フレア
たいようふれあ

フレア

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