《リーンハルトとゲルトルート》(読み)りーんはるととげるとるーと

世界大百科事典(旧版)内の《リーンハルトとゲルトルート》の言及

【ペスタロッチ】より

…80年発表の《隠者の夕暮Abendstunde eines Einsiedlers》においては人間平等の主張にもとづいて人間形成の原理を探究し,個人的境遇と親子の情愛を強調する〈生活圏〉の思想を提示した。彼を一躍有名にした教育小説《リーンハルトとゲルトルートLienhard und Gertrud》(1781‐87)では,教育による民衆の道徳的更生と自立というテーマが,家庭教育の場としての〈居間〉の思想を軸に展開された。89年勃発のフランス革命から衝撃を受けて,近代人の主体形成の問題が考究されたが,その成果は社会哲学および人間学上の主著《人類の発展における自然の歩みに関する私の探究Meine Nachforschungen über den Gang der Natur in der Entwicklung des Menschengeschlechts》(1797)に結晶した。…

※「《リーンハルトとゲルトルート》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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