《レイラ》(読み)れいら

世界大百科事典(旧版)内の《レイラ》の言及

【フォガッツァーロ】より

…おりしも同世代のベルガがベリズモ(真実主義)の最高傑作《マラボリア家の人々》を世に問うた年にあたるが,フォガッツァーロの方は,ロマン主義の色濃い,貴族趣味も顕著な,反自然主義の小説世界を追求し,宗教的神秘主義の大家となった。前期の諸作品にもすでにうかがわれる,カトリックの信仰と科学とりわけ進化論の両立,宗教的愛と官能的愛の葛藤の問題は,評論で論じられたほか,後期の四部作,すなわち代表作の《古き小さな世界》(1895),《新しき小さな世界》(1900),《聖者》(1905),《レイラ》(1911)の主要テーマとなり,最後の2作は教会の禁書目録に載ったりもしたが,基本的にはカトリシズムの枠を出ない保守的なブルジョアの文学であり,当時はダンヌンツィオとならんでおおいにもてはやされたが,今日その評価は低い。【林 和宏】。…

※「《レイラ》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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