《ロマン・コミック》(読み)ろまんこみっく

世界大百科事典(旧版)内の《ロマン・コミック》の言及

【スカロン】より

…しかし世間の目ではスカロンはビュルレスクの主導者であり,ボアローら古典派の非難を受けることとなった。スカロンはまたスペイン喜劇に題材を借り,特に当時名高かった喜劇俳優ジョドレを主人公とした喜劇《ジョドレ》(1645)で成功を収め,また地方を巡演する劇団やその俳優たちの生態を面白おかしく描いた小説《ロマン・コミック》(1651‐57),スペイン物からの翻案によるいくつかの中編小説などを生み出し,現代でもなお読まれている。ボアローらの悪口にもかかわらず,教養あるすぐれた文人であった。…

※「《ロマン・コミック》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」