《両翼物語》(読み)りょうよくものがたり

世界大百科事典(旧版)内の《両翼物語》の言及

【作法】より

…なかでもアマニュ・ド・セスカス(13世紀末)の,場所柄にふさわしい服装身だしなみを教える詩,恋する騎士に成長するための心得,話し方を仕込む詩が有名である。 オイル語の世界では,父親が息子に公私両生活の心得を説くという趣向の〈ユルバンの訓戒〉(13世紀),〈食卓の心得〉(13世紀および15世紀)のほか,流行のアレゴリー手法を用い,武勇には気まえよさと礼儀正しさの両翼がありとして,優雅の道を説くラウール・ド・ウダン作《両翼物語》(13世紀前半),騎士叙任の際の心がけを教える《騎士叙任》(13世紀),父親が息子に礼儀作法を教えるロベール・ド・オ作《トレボールの教訓》(1192‐1240)が作られる。さらに,もっと手のこんだものとしては,ロベール・ド・ブロア(13世紀)の,王侯に作法や道徳的教訓を説く《帝王学》,女性に淑徳をすすめる《婦女への訓戒》がある。…

※「《両翼物語》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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