《九穀考》(読み)きゅうこくこう

世界大百科事典(旧版)内の《九穀考》の言及

【五穀】より

…中国においては,その内容は古来から次のごとく必ずしも一定せず,麻・黍・稷・麦・豆(《周礼(しゆらい)》天官疾医の注),黍・稷・麻・麦・菽(《大戴礼》曾子天円の注),稲・稷・麦・豆・麻(《楚辞》大招の王逸注),稲・黍・稷・麦・菽(《孟子》滕文公上の注),粳米・小豆・麦・大豆・黄黍(《素問》蔵気法時論の注),稲穀・大麦・小麦・菉豆・白芥子(《成就妙法蓮華経瑜伽智儀軌》),大麦・小麦・稲穀・小豆・胡麻(《建立曼荼羅護摩儀軌》),と時代と場所により多少の差のあることがわかる。なお穀名は普通清の程遥田《九穀考》に従うが,稷は粟(あわ)・黍(きび)・高粱(コーリヤン)と種々の説があり,また古代では麻の実は主要な食料であった。日本では五穀といえば,通常米・麦・粟・黍・豆をさす。…

※「《九穀考》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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