《人形》(読み)にんぎょう

世界大百科事典(旧版)内の《人形》の言及

【プルス】より

…邦訳《椋のミハイル》),《アンテク》《手回し風琴》(ともに1881),《チョッキ》(1882)などの傑作を残した。84年以降おもに長編を手がけ,農地解放後のポーランド農民の劇的状況を描いた《前哨》(1885),時代の大きな問題であった女性解放を扱った《解放された女性》(1890‐93発表),同時代のポーランド社会への暗示が明瞭な,古代エジプトを題材にとった歴史小説《ファラオ》(1895‐96発表),そしてプルス最高の作品であり,80年代実証主義文学の最も円熟した作品とされる《人形》(1887‐89発表)を著した。《人形》は当時のポーランドの社会と風俗のパノラマをもとに,〈諸国民の春〉から一月蜂起,実証主義運動,1880年代までのポーランド史の検討を企図した壮大な叙事詩である。…

※「《人形》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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