《人間万事金世中》(読み)にんげんばんじかねのよのなか

世界大百科事典(旧版)内の《人間万事金世中》の言及

【河竹黙阿弥】より

…が,真価はやはり《梅雨小袖昔八丈》(1873),《天衣紛(くもにまごう)上野初花》(1881)などの江戸風世話物にあった。ほかに西南戦争に取材した《西南雲晴朝東風(おきげのくもはろうあさごち)》(1878),現在も上演されるリットン原作の翻案劇《人間万事金世中》(1879)などあり,79年には《ハムレット》の翻案も企てるなど多彩をきわめた。 第4期は引退以後の10余年間で,今日復演される唯一の活歴劇《北条九代名家功》(1884)や,《水天宮利生深川(すいてんぐうめぐみのふかがわ)》(1885),《月梅薫朧夜(つきとうめかおるおぼろよ)》(花井お梅,1888)ほかの散切物,《茨木》(1883),《船弁慶》(1885),《紅葉狩》(1887)などの能取り所作事,《チャリネの曲馬》(1886),《スペンサーの風船乗》(1891)などの洋風所作事を書いた。…

※「《人間万事金世中》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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