《人間不平等起源論》(読み)にんげんふびょうどうきげんろん

世界大百科事典内の《人間不平等起源論》の言及

【原始共産制】より

…原始共産制から階級的社会構成への歴史は,共同体的所有と共同性に対して,私的所有と個別性が対立・闘争しつつ発展する過程であり,個人的人間は近代市民社会においてようやく自立する。 原始共産制の下での経済的搾取と政治的抑圧という二つの不平等がない社会状態は,近代にいたり,ようやく自立しつつあった個人的人間の幻想として,まず18世紀に,自由な原始的な孤立人としてえがかれた(ルソー《人間不平等起源論》1753)。19世紀後半になるとスラブ人,ドイツ人の土地を共有する共同体の〈遺制〉が研究され,インドの村落共同体研究とあいまって,自由で平等な原始的種族団体が人類史のはじめに設定されるようになる。…

【ルソー】より

…1750年,ディジョン・アカデミーの懸賞論文(《学問芸術論》)に当選して一躍有名になり,パリで百科全書派の知識人たちと交際した。55年《人間不平等起源論Discours sur l’origine de l’inégalité parmi les hommes》《政治経済論》を出版,文人としての地位を確立したが,社交界の風習になじむことができず,自分の生活を改造しようとし,国王の年金授与も断って,パリを離れた。田舎で書き上げた小説《新エロイーズ》(1761)は世紀のベストセラーとなった。…

※「《人間不平等起源論》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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