《人間精神進歩の歴史的素描》(読み)にんげんせいしんしんぽのれきしてきそびょう

世界大百科事典(旧版)内の《人間精神進歩の歴史的素描》の言及

【コンドルセ】より

…逃亡したが,94年春,パリ近郊オー・ド・セーヌ県のクラマールに潜伏中に逮捕され,94年3月29日,獄中で服毒自殺した。コンドルセの主著は,逃亡中に執筆され,彼の死後95年に公刊された《人間精神進歩の歴史的素描》で,これは歴史を人類の進歩によりあとづけ,フランス革命をその人類進歩の最高の到達点としたものであり,これには革命で勝利した自由主義ブルジョアジーの楽観的歴史観,彼らの歓喜と自信があらわされている。フランス革命【小井 高志】。…

【ユートピア】より

… 進歩と啓蒙の18世紀においては,一般に自由で計画的なユートピアが語られ,総じて未来への楽観的信頼が顕著である。モレリー《自然の法典》(1755),コンドルセ《人間精神進歩の歴史的素描》(1795)などは,厳密にはユートピア論とはいいがたいものの,理想社会の接近を読者に印象づけた。L.S.メルシエ《2440年,別名こよなき夢》(1770)はこの世紀の代表例である。…

※「《人間精神進歩の歴史的素描》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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