《伊賀上野仇討》(読み)いがうえのあだうち

世界大百科事典(旧版)内の《伊賀上野仇討》の言及

【伊賀越道中双六】より

…曾我兄弟,赤穂浪士と並ぶ三大仇討の一つとして,近世演劇のみならず小説,講談,さらには映画等にも広くとりあげられている。歌舞伎では1725年(享保10)7月大坂嵐座の《伊賀上野仇討》や41年(寛保1)6月江戸市村座の《敵討三組盃》,人形浄瑠璃では76年8月江戸外記座の紀上太郎(きのじようたろう)作《志賀の敵討》等がその早い例だが,伊賀越の世界を確立する上で最も功績のあった作品としては,前述の歌舞伎《伊賀越乗掛合羽》をあげるべきだろう。同作は歌舞伎・人形浄瑠璃の双方で行われたほか,83年4月には本系統のもう一つの代表作である近松半二らの人形浄瑠璃《伊賀越道中双六》(大坂竹本座)の粉本としても用いられている。…

※「《伊賀上野仇討》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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