《会社弁》(読み)かいしゃべん

世界大百科事典(旧版)内の《会社弁》の言及

【会社】より

…維新政府は対外対抗のために民間資本の結集を図り,会社制度の導入を推進した。すなわち,1869年(明治2)には通商会社・為替会社の設立を指導し,71年には渋沢栄一著《立会略則》,福地源一郎著《会社弁》を大蔵省から刊行して会社知識の普及を図り,72年には国立銀行条例を制定して国立銀行の設立を促した。通商会社・為替会社を最初の株式会社とする説があるが,出資者の無限責任,出資と預金の混同などの点でそうはいえない。…

【株式会社】より

…【荒井 政治】
[日本の株式会社]
 近代的株式会社制度に関する知識は,産業・技術の場合と同じく,幕末・維新期に多くの先覚者によって日本に紹介された。なかでも,渋沢栄一が執筆した《立会略則》と,福地源一郎が訳出した《会社弁》の2書は,1871年大蔵省によって発行され,多くの読者を獲得し,会社,とくに株式会社の知識の普及に大いに役立った。現実の制度の面では,1869年に政府の勧奨によって,三都や開港場に株式会社を念頭においた通商会社・為替会社が設けられた。…

※「《会社弁》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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