《倭姫命世記》(読み)やまとひめのみことせき

世界大百科事典(旧版)内の《倭姫命世記》の言及

【神道五部書】より

…《天照坐伊勢二所皇太神宮御鎮座次第記》は,天照大神と豊受大神の神格と,二神の伊勢鎮座に至るまでの次第を述べた書,《伊勢二所皇太神御鎮座伝記》は,神鏡の祭祀を中心に伊勢神宮の由緒を記し,《豊受皇太神御鎮座本紀》は,外宮の沿革を明らかにして内宮との関係を述べ,さらに外宮の祭儀を説明する。また《造伊勢二所太神宮宝基本記》は,両宮の殿舎の造営や形式などについて神秘的な解説を加え,《倭姫命世記》は,天地開闢以来の神々の祭祀について概観し,神宮の成立を説明する中で,神道の教説を明らかにしようとしている。中世には,神宮の伝承を歴史的に述べようとした前3書が神書として重んぜられていたが,近世になって山崎闇斎をはじめとする垂加流の神道家が,後2書の反仏教的な主張を高く評価したために,神道五部書という呼び方が一般にひろまった。…

※「《倭姫命世記》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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