世界大百科事典(旧版)内の《大日本地名辞書》の言及
【冨山房[株]】より
…ついで天野為之《万国歴史》,前橋孝義《日本地理》などを続刊,中等教科書に採用され,この分野の先駆となる。他方,吉田東伍《大日本地名辞書》全7巻(1900‐07),芳賀矢一・下田次郎編《日本家庭百科事彙》全2巻(1906)などをはじめとする辞典類に力を注ぎ,上田万年・松井簡治共著《大日本国語辞典》全5巻(1915‐28),大槻文彦著《大言海》全5巻(1932‐37),《国民百科大辞典》全12巻(1934‐37)などで成功をおさめて辞典出版社としての名声を不動のものとした。第2次大戦中も上智大学編《カトリック大辞典》全5巻(1940‐60)のような名著を手がけたが,戦後は児童書,全集類などの出版が多い。…
【吉田東伍】より
…落後生という筆名で続々史論を発表し注目された。日清戦争に従軍して,このころから,日本の地名の変遷を記した研究がないことに気付き,独力で多くの困難と闘いながら,13年かかって《大日本地名辞書》11冊を完成した(1907)。原稿の厚さ5mに及ぶ質量とも古今未曾有の大地誌で,今日でも刊行されている。…
※「《大日本地名辞書》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」