《大記》(読み)だいき

世界大百科事典(旧版)内の《大記》の言及

【勧修寺家】より

…なお江戸時代には同家に,甘露寺,葉室,万里小路(までのこうじ),清閑寺,中御門(なかみかど),坊城,芝山,池尻,梅小路,岡崎,穂波,堤の諸家を加えた13家を総称して勧修寺家ともいい,当時の名家の過半を占めた。また勧修寺一門の廷臣は,為房の《大記》をはじめ,経房の《吉記》,経俊の《吉黄記》,経長の《吉続記》など,重要な日記を多く残しており,その記述は実務官僚としての一門の性格をよく反映している。現在京都大学文学部に蔵する〈勧修寺家文書記録〉には,為房の自筆日記をはじめ,近世に至る貴重な文書や記録を収めているが,経房,資経,経俊,定資,経顕の各遺領処分状には,合わせて20ヵ所前後の所領が載せられている。…

【為房卿記】より

…参議藤原為房の日記。大蔵卿の職にあったことから,その唐名〈大府卿〉によって《大府記》《大記》などともいう。記事は1072年(延久4)より1104年(長治1)に及ぶが,中間の欠逸が多い。…

※「《大記》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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