《女王の宝石》(読み)じょおうのほうせき

世界大百科事典(旧版)内の《女王の宝石》の言及

【アルムクビスト】より

…奔放な空想にみちた小説《アモリーナ》(1823年に完成,書き改めて39年に出版)をはじめ,革新的なロマン主義運動の旗手として,詩,劇,評論に筆をふるい,主要作品は《野ばらの書》(1833‐51)にまとめられている。グスタブ3世の宮廷の舞姫を配した華麗な小説《女王の宝石》(1834)の後,一転してルソーの〈自然に返れ〉の思潮を基盤に,素朴な農民生活を主題に《会堂》(1838)ほかの写実的な作品を書く。《それでよい》(1839)に,結婚は愛と理解に基づく個人の問題で,国家,教会が介入する余地はないという主張を色濃く盛りこんだために,周囲のひんしゅくを買い,さらに文書偽造,毒殺未遂の嫌疑をかけられて1851年アメリカへ逃れ,放浪生活15年の後,ヨーロッパへの帰途ドイツのブレーメンで客死。…

※「《女王の宝石》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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