《妙法蓮華経》(読み)みょうほうれんげきょう

世界大百科事典(旧版)内の《妙法蓮華経》の言及

【大内版】より

…その居城にちなみ〈山口本〉ともいう。1539年(天文8)刊《聚分韻略(しゆうぶんいんりやく)》はじめ,1482年(文明14)以降逐次刊行され天正年間(1573‐92)に完成をみた《妙法蓮華経》などがあり,《法華経》28巻の版木は山口市の天台宗氷上山興隆寺に蔵したが,のち山口県文書館に移った。大内氏の開版事業は,応仁・文明の乱以後,難をその領内に避けた京都の公卿・学僧たちの来往と,大内氏の朝鮮および明国との通商貿易,城主が文を愛し典籍の収集に熱心なことなど,幾多の好条件にめぐまれて発達したものである。…

【法華経】より

…サンスクリット語原典,チベット語訳および漢訳3種が現存する。漢訳は竺法護(じくほうご)訳《正法華(しようほつけ)経》,クマーラジーバ(鳩摩羅什(くまらじゆう))訳《妙法蓮華経》,闍那崛多(じやなくつた)・達摩笈多(だつまぎゆうた)共訳《添品(てんぽん)妙法蓮華経》であるが,一般に用いるのはクマーラジーバ訳である。 27(または28)章よりなるが,第2章〈方便品〉を中心とした部分が最も早く成立し,その思想は〈開三顕一〉〈開権顕実〉などと呼ばれる。…

※「《妙法蓮華経》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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