《子宝騒動》(読み)こだからそうどう

世界大百科事典(旧版)内の《子宝騒動》の言及

【斎藤寅二郎】より

…喜劇を得意とし,生涯喜劇のみを撮り続けた異色の作家。失業者たちが子豚を追いかけて奪い合っているうちにそのままラグビーの試合になってしまうという,〈狂気沙汰のアクションギャグ〉でクライマックスを迎える不況時代の風刺喜劇《子宝騒動》(1935,サイレント),失業者が生活苦のため子を捨てにいくが逆にたくさんの子を拾ってしまうというチャップリン的どたばた人情喜劇《この子捨てざれば》(1935,サウンド版)から,エンタツ,アチャコの喜劇《新婚お化け屋敷》(1939),〈伴淳〉の《アジャパー天国》(1953)等々に至るまで200本以上のナンセンス喜劇をつくり,スラプスティック,とくにチャップリン映画をねたに独特の〈寅次郎喜劇〉を創造した。1922年,松竹蒲田撮影所に入社し,助監督時代を経て,26年,監督に昇進。…

※「《子宝騒動》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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