世界大百科事典(旧版)内の《孔子家語》の言及
【王粛】より
…《周易》《毛詩》《礼記(らいき)》を始めとする多くの経書に注釈を施し,大儒と仰がれた。孔子の言行を記す《孔子家語(こうしけご)》10巻は,彼の偽作とされる。また《偽古文尚書》を彼の名に帰する説もある。…
【偽書】より
…《偽古文尚書》の出現がその典型例となろう。魏の王粛一派は,後漢以来勢力をもっている鄭玄(じようげん)の学説を打ち破るべく,自派に都合のよい《孔子家語(けご)》《孔叢子(くぞうし)》などの仮託の書を偽造した。皇甫謐(こうほひつ)《帝王世紀》も,これは偽書とは呼ばぬが,王粛一派の学説によって書かれた古代史である。…
※「《孔子家語》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」