世界大百科事典(旧版)内の《帝王図巻》の言及
【閻立本】より
…その画風は梁の張僧繇(ちようそうよう),あるいは張僧繇に倣う隋の鄭法士にさらに倣うといわれ,南北朝の画風を総合したものであったと考えられる。伝称作品に《帝王図巻》(ボストン美術館),《歩輦図巻》(北京故宮博物院)などがある。【小川 裕充】。…
【帝王図】より
…歴代の帝王を選択的にかくもの,ある王朝の皇帝すべてを包含するもの,さらには各朝各代の皇帝の独立した肖像画など,種々の作例がある。前漢昭帝から隋煬帝(ようだい)まで13人の帝王をかいた伝閻立本《帝王図巻》(ボストン美術館)は第1の,清朝内府に収蔵されていた《南薫殿図像》(台北故宮博物院)のうち《宋代帝半身像冊》は第2の,都合11幅を数える《明太祖像》は第3のものの例である。それらは勧戒の意はもちろん,各朝においては尊崇の意をこめたものでもあり,軸物は寺観などに別に場所を設けて掲げ礼拝の対象とされた。…
※「《帝王図巻》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」