世界大百科事典(旧版)内の《引き裂かれた空》の言及
【ウォルフ】より
…編集や批評の仕事から創作に移る。建設途上の社会主義社会の矛盾と冷戦構造の複雑な作用に耐えて,主体的な生き方を求める若者たちを描いた小説《引き裂かれた空》(1963)で注目された。その後も《クリスタ・T.の追想》(1968),《幼年期の構図》(1976)など,人間の自己実現への希求から,ナチスの政権下での少女期の経験の意味を問いなおし,現体制の問題点をきびしく見据える力作を発表。…
※「《引き裂かれた空》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」