《役君形生記》(読み)えんくんぎょうしょうき

世界大百科事典(旧版)内の《役君形生記》の言及

【役行者】より

…南北朝時代を経て山伏の活動は一段とさかんになり,室町時代には修験道の組織化が進んだが,各地の山々に割拠し,仏教各宗の寺院に属していた山伏たちは,役行者を開祖としてつながりを持つようになった。《役行者顚末秘蔵記》《役君形生記(えんくんぎようしようき)》《役行者講私記》《役行者本記》をはじめ,役行者に関する数々の書が,修験道の教典として作られ,1799年(寛政11)には,朝廷から役行者に対して神変大菩薩という諡号(しごう)が贈られた。役行者の画像や彫刻は数多く作られたが,その姿は,僧衣に袈裟をまとい,長いひげをたくわえ,手には錫杖を持ち,高下駄をはいて岩に腰かけ,斧を持つ前鬼(ぜんき)と棒を持つ後鬼(ごき)を従えているのが一般である。…

※「《役君形生記》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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