《後見人カルステン》(読み)こうけんにんかるすてん

世界大百科事典(旧版)内の《後見人カルステン》の言及

【シュトルム】より

…《インメン湖》(1850,邦訳名《湖》)をはじめとする初期の短編では,主として回想形式を用いて,過ぎ去った幸福の情景が抒情的に描写され無常感を感じさせるが,70年代以降になると,悲劇的な人間の運命が力強い筆致で扱われる。《水に沈む》(1876)等の年代記物は地方貴族の非人間性に起因する庶民の悲劇を多く描き,《後見人カルステン》(1878)等の家庭物は父子関係等家族間の愛憎が悲劇を生む必然的経過を追っている。最晩年の傑作《白馬の騎者》(1888)は,超人的な意志の力で周囲の抵抗を排し堤防建設を推進する孤独な男の悲劇的な姿を描く。…

※「《後見人カルステン》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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