《意外》(読み)いがい

世界大百科事典(旧版)内の《意外》の言及

【新派】より

…しかし,角藤や川上が中村宗十郎,秋月が市川権十郎,喜多村が嵐璃珏(りかく),高田が尾上卯三郎など歌舞伎役者に私淑してその演技を模倣していたように,実質はけっして新しいものではなかった。だが,機を見るに敏な川上は,94年1月浅草座で当時話題の相馬事件を岩崎蕣花が脚色した《意外》の上演に成功,《又意外》《又々意外》を出して大当りをとり,日清戦争勃発に際しては《壮絶快絶日清戦争》などの戦争劇で歌舞伎座進出を果たし,96年には神田に川上座を建設するにいたった。しかし戦争終結で勢いを失い,99年4月渡米巡業,妻の川上貞奴(さだやつこ)を女優にしたてあげて欧米の地に足跡を残し,帰朝すると江見水蔭翻案で《オセロ》を〈正劇〉と称して上演するなどしていた。…

※「《意外》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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