世界大百科事典(旧版)内の《日本民家史》の言及
【民家】より
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[民家研究]
日本において民家が学問的な研究対象になったのは1900年ころからである。その一つは地理学の面からで,当時著しい成果をあげていたドイツの集落地理学の影響を受けたもので,28年に藤田元春が《日本民家史》を著して民家研究の先駆的な役割を果たすなど,主として屋敷や民家の形態的な比較研究の成果を積みあげている。第2は,常民の生活文化の解明に主眼を置いた民俗学や建築学の立場からの調査で,1917年に柳田国男,今和次郎らの〈白茅会〉,33年には竹内芳太郎,蔵田周忠,石原憲治らの〈民家研究会〉が結成された。…
※「《日本民家史》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」