《暁》(読み)あかつき

世界大百科事典(旧版)内の《暁》の言及

【田中栄三】より

…東京生れ。国民英学会の夜学で英文学を学んだのち,新派(藤沢浅二郎)の東京俳優学校に入学し,そこで教授をしていた〈新劇の父〉小山内(おさない)薫から近代劇のドラマトゥルギーや演技のリアリズムを学んだが,新劇では生計が立たず,1917年,当時は新派悲劇的作品を粗製していた日活向島撮影所に入り,翌18年,監督第1作《暁》を発表した。次いで,芸術座が舞台にのせて大成功したトルストイの《生ける屍》(1918)を映画化し,まだ〈活動写真〉の域を脱しきれないものではあったが,演出や演技指導には古い新派の型を破ろうとする新鮮な意欲が見られ,カット・バック,移動撮影,逆光線撮影などが効果的に使用されて注目を浴びた。…

※「《暁》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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