《最勝王経》(読み)さいしょうおうきょう

世界大百科事典(旧版)内の《最勝王経》の言及

【国分寺】より

…僧寺を金光明(こんこうみよう)四天王護国之寺(金光明寺),尼寺(国分尼寺)を法華滅罪之寺(法華寺)と呼び,合わせて国分二寺という。 国分寺制は,7世紀末より促進されてきた護国経典の読誦によって国家の安寧を祈る仏教政策の総仕上げであり,中央の大寺で展開した国家仏教の画一的な地方伸展の意義をもつが,直接的には律令体制の根幹をゆるがす疫病,飢饉,反乱などの災いを,《金光明最勝王経(最勝王経)》の鎮護国家の思想で消除しようと図ったものである。国分寺建立の実際の施策は741年(天平13)2月の勅にあるが,その構想につらなる幾つかの前段階が考えられ,国分寺の性格は複合的であった。…

【最勝会】より

…《金光明最勝王経(最勝王経)》を講賛して教学の興隆を図るとともに,国家安穏と天皇の無事息災を祈願する法会。著名なものに毎年正月8日から14日の7日間にわたって行われた宮中大極殿の最勝会がある。…

※「《最勝王経》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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