《極北のナヌック》(読み)きょくほくのなぬっく

世界大百科事典(旧版)内の《極北のナヌック》の言及

【極北の怪異】より

…〈劇映画が空疎に見える真実の魅力〉と評されたこの長編記録映画の第1作によって,フラハティは〈ドキュメンタリー映画の父〉と呼ばれるまでに至る。ナヌックというエスキモーの男を主人公に,現地ロケでカナダ極北居住民族の生活風俗を描く(《極北のナヌック》という原題でも知られる)。イグルー(氷の家)は実際には小さすぎて内部の撮影には使えず,映画のために特大のイグルーをつくったことなどからも明らかなように,全編単なる実写ではなく,《ドキュメンタリィ映画》の著者ポール・ローサが分析しているように,〈映画のために用いられた素材は現実の生活から撮影され,その存在を十分に理解してもらううえでのイメージの選択によって,実際に記録された“現実”となっている。…

※「《極北のナヌック》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android