《楽しみの家》(読み)たのしみのいえ

世界大百科事典(旧版)内の《楽しみの家》の言及

【ウォートン】より

…離国作家の一人であり,ヨーロッパを背景にした作品も多いが,代表作では,19世紀後半のニューヨークやニューイングランドを扱い,個人の倫理感覚や心理を組み込んだ巧緻な風習小説をつくり出した。才気に満ちた美貌の女性が結婚への野心と真実の心の間をさ迷って死に至る《楽しみの家》(1905),ニューイングランドの農村に起こった厳しい愛憎の悲劇を描いた《イーサン・フローム》(1911),アメリカとフランスの風習の対比を扱った《一国の慣習》(1913),1870年代のニューヨークを風刺的に描いた《無邪気な時代》(1920),四部作《古きニューヨーク》(1924)など20冊余りの小説と,短編,詩,旅行記のほか,評論集《小説作法》(1925),回想記《過去を顧みて》(1934)がある。【海老根 静江】。…

※「《楽しみの家》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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