世界大百科事典(旧版)内の《武蔵田園簿》の言及
【武蔵国】より
…しかし郡を単位とする官庁が置かれたわけではなく,徳川氏および大名,旗本,寺社の支配は石高単位でなされた。17世紀半ばに編纂された《武蔵田園簿》によると武蔵国総国高は98万2337石9斗6升5合8夕で,このうち御領と呼ばれた徳川氏の直轄領は48万4814石1斗1合5夕5才,大名領,旗本領,寺社領を合わせた私領は49万7431石6斗1升6合2夕5才であった。 徳川氏は関東へ移ると江戸城を居城とし,家臣団を配置するのに,小知行者を江戸付近へ,大知行者を遠方へ置く方針をとった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」