《温知医談》(読み)おんちいだん

世界大百科事典(旧版)内の《温知医談》の言及

【温知社】より

…1875年医師開業試験科目として西洋医学(いわゆる西洋七科)が課せられ,漢方医が制度上実質的に認められなくなったのに端を発して漢方医存続運動が起こった。その一つが温知社の設立で,79年3月10日に東京の漢方医山田業広らが同志をつのって東京に設立して全国に呼びかけ,機関誌《温知医談》を発行,さらに後進の育成のために和漢医学講習所(のちの温知医学校)を設置して運動を展開した。初代社主は山田業広,2代浅田宗伯,3代浅井篤太郎(国幹)と続き,全国に分社18を数えて意気盛んであったが,政府の既定方針は変わらず,しだいにその勢力を弱め,ついに87年1月20日全国大会を開催してその存続を討議するようになり,負債を会員有志が分担し病院を閉鎖するなどして再建をはかろうとしたが,機関誌は105号で廃刊(1889)となり解散した。…

※「《温知医談》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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