《無筆の号外》(読み)むひつのごうがい

世界大百科事典(旧版)内の《無筆の号外》の言及

【曾我廼家劇】より

…もと2人は歌舞伎の下級俳優だったが,歌舞伎に見切りをつけた五郎が大阪千日前の改良座で見た鶴屋団十郎の〈改良俄(にわか)〉(にわか)に触発され,廃業していた十郎を誘って笑わせる芝居を目ざして1903年に〈新喜劇〉の一座を結成した。これは日本で初めて〈喜劇〉の語を冠した一座であったが,やがて曾我兄弟にちなんで両名とも曾我廼家姓を名のり,04年2月,大阪浪花座で日露開戦に材を集めた五郎自作の《無筆の号外》をもって曾我廼家兄弟一座を旗揚げした。この大当りから初期の松竹の目にとまり,関西一円から東京にも進出した。…

※「《無筆の号外》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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