《田舎往来》(読み)いなかおうらい

世界大百科事典(旧版)内の《田舎往来》の言及

【往来物】より

…古典的な往来物をはじめとして,板行されたものは数百種にのぼるが,寺子屋の教師は手書きの教科書を子弟に与えることが一般であったから,江戸時代を通じて各地で作られ,改修された往来物の数を把握することは容易ではない。その中で主なものをあげると,《田舎往来》《農業往来》《百姓往来》などは農事暦を中心に,農業の基本的な知識をまとめており,町人の間で用いられたものとしては,往来物の中でもっとも多くの人々に使用されたものとされている《商売往来》をはじめとして,《問屋往来》《呉服往来》《万祥廻船(ばんしようかいせん)往来》などがある。また《日本国尽》《都名所往来》《浪花往来》など,地理風俗を記した往来も早くから作られ,江戸後期には《中仙道往来》のように各地の風物を記述するものもあらわれ,明治初頭の《世界風俗往来》に及んでいる。…

※「《田舎往来》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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