《皇国》(読み)こうこく

世界大百科事典(旧版)内の《皇国》の言及

【グリフィス】より

…1870年そのフルベッキの仲介によって来日,越前福井藩の藩校で理学などを教え,廃藩置県の大変動を見,72年,東京大学の前身である南校の教師となり,74年帰国した。そして牧師をするかたわら,《皇国》(1876)や《ミカド》(1915)のほか,ペリー,ハリス,ブラウン,ヘボン,フルベッキなどに関する本を続々出版,日本学の先駆者となった。彼はハーンと違って,日本をアメリカ型の近代国家にすることに情熱を燃やし続けた。…

【日本研究】より

…だがヒルドレスは西欧人の手による資料,旅行記などを通してのみ日本に接触した。日本体験に基づいた最初の本格的な研究書は,お雇い教師として来日したW.E.グリフィスの《皇国》(1876)である。この書には,封建制度の廃止によってつくられた〈新日本〉への賞賛とともに,その〈新日本〉の民主主義化,キリスト教化を強く望む,牧師志願の若者らしい啓蒙的な態度が見られる。…

※「《皇国》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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