《盛綱陣屋》(読み)もりつなじんや

世界大百科事典(旧版)内の《盛綱陣屋》の言及

【近江源氏先陣館】より

…推理小説的に組み立てられた緻密な筋立ての中に,それぞれに対照的な性格をそなえた人物たちが多数登場させられて次々と意表をついた事件が繰り広げられていくというところに,いかにも半二の作品らしい技巧的な作劇法を見いだすことができる。なかでも,高綱の贋首の計略をめぐって兄盛綱の誠実な苦衷のさまが描かれる八段目〈盛綱陣屋〉の段は,最も優れた場面として,今日まで繰り返し上演されてきた。その場の初演は初世豊竹鐘太夫。…

※「《盛綱陣屋》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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