《石壕の吏》(読み)せきごうのり

世界大百科事典(旧版)内の《石壕の吏》の言及

【杜甫】より

…第2期は安禄山の乱から四川に落ち着く48歳の冬までで,戦乱に揺れ動く社会に翻弄される自己の憂愁を歌い,長安幽閉中には〈春望〉や〈江頭に哀しむ〉など,よりどころを失った社会や人間に対する底深い悲しみをたたえた作品が作られた。また〈曲江〉は政治の理想と現実との隔たりを身をもって感じた左拾遺時代の作品であり,左遷された後には〈新安の吏〉〈潼関の吏〉〈石壕の吏〉(以上〈三吏〉),〈新婚の別れ〉〈垂老の別れ〉〈無家の別れ〉(以上〈三別〉)といった社会詩がある。第3期は成都時代で,落ち着いた生活は彼に精神的余裕をもたらし,自然や人間の善意が惜しみなく歌われる(〈客有り〉〈客至る〉〈春夜喜雨〉など)。…

※「《石壕の吏》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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