《石氏星経》(読み)せきしせいけい

世界大百科事典(旧版)内の《石氏星経》の言及

【星表】より

…通常は恒星の天球上の位置を記載したカタログを意味するが,スペクトル,視線速度などの物理量の各種専門的な星表もある。古代の中国の星表には魏の時代(前4世紀ころ)の掃天観測に基づくといわれる〈石氏星経〉などがある。プトレマイオスの《アルマゲスト》にある星表はヒッパルコスの前2世紀ころの1022個の星の位置観測を138年の座標に換算したもので,その後中世までの諸星表はこれを原典として座標を換算しただけのものが多い。…

【中国天文学】より

…宮廷を中心とした官署に倣って星座名がつけられた。恒星位置の測定については現存する《石氏星経》に114星座115個の星の〈入宿度〉〈去極度〉および〈黄道内外度〉が記録されている。前2者は現在の赤経・赤緯にあたるものであるが,〈黄道内外度〉はやや特殊なもので,インド天文学にいう〈極黄緯〉と一致する。…

【天文学】より

…こうして天体位置の観測が行われるにつれ,位置測定の規準となる恒星の位置にも関心がはらわれたに相違ない。現在〈石氏星経〉の名で呼ばれる星表には,赤道座標による星の位置があたえられており,しかもその位置は前4世紀ころに観測されたと考えられる。しかしこのような観測が行われたとすれば,相当な観測器械が必要であり,同時に日月および惑星に関する研究もかなり数量的になっていたはずであるが,現存の記録だけではこうした随伴的な事実を立証するものがない。…

※「《石氏星経》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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