《等伯画説》(読み)とうはくがせつ

世界大百科事典(旧版)内の《等伯画説》の言及

【画論】より

…断片的なものとしては,《源氏物語》帚木の巻や《古今著聞集》巻十一の画図の条の巻頭などに簡単な絵画観が述べられており,五山の禅僧の詩文集や《君台観左右帳記》には,《図絵宝鑑》などからの引用が見られる。16世紀末の《等伯画説》に筆録された長谷川等伯の宋元画観は,近世における画論の最初としての意義を持つ。 17世紀に入ると,中国から新たにもたらされた画論の刺激や,画壇における流派の固定化とそれにともなう過去の伝統回顧の気運を背景に,画論・画史の作成が狩野派,土佐派の画家によって行われた。…

※「《等伯画説》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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