《紀文大尽廓入船》(読み)きぶんだいじんくるわのいりふね

世界大百科事典(旧版)内の《紀文大尽廓入船》の言及

【紀伊国屋文左衛門】より

…歌舞伎では《青楼詞合鏡(さとことばあわせかがみ)》(並木五瓶作,1797桐座初演)で3世沢村宗十郎が紀伊国屋文蔵に扮し好評を得,いらい読本等の挿画は宗十郎の似顔で文左衛門を描くにいたった。また《紀文大尽廓入船(くるわのいりふね)》(3世河竹新七作,1878市村座初演)は,前記2世為永春水作の合巻をもとに放牛舎桃林が講釈化したものの脚色。長唄にも《紀文大尽》(中内蝶二作詞,1911発表),また実録本には《名誉長者鑑》(成立年不詳)があり,俗伝ではおおむね初世の一代富豪化と2世の驕奢・零落とが分けて描出され,江戸町人の一典型となっている。…

※「《紀文大尽廓入船》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android