《純粋経済学原理》(読み)じゅんすいけいざいがくげんり

世界大百科事典(旧版)内の《純粋経済学原理》の言及

【パンタレオーニ】より

…カブールの友人であった父と同様,政治にも関与し,とくに,ダンヌンツィオのフィウメ自由国(現,ユーゴスラビア領リエカ)に財政担当者として協力した。 パンタレオーニの経済学者としての名を高めた《純粋経済学原理》(1889)は,D.リカードの経済学とH.ゴッセン,S.ジェボンズの効用理論の総合であり,A.マーシャルの影響が認められる。独自の理論上の貢献はないとはいえ《原理》は,パンタレオーニの独創性が発揮された数々の論文や講演とともに,限界効用理論に基づく経済学へとイタリアの経済学の流れを変える強い推進力となった。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」