《綴合於伝仮名書》(読み)とじあわせおでんのかながき

世界大百科事典(旧版)内の《綴合於伝仮名書》の言及

【高橋お伝】より

…お伝は吉蔵殺しを異母姉おかねの復讐と主張したが,東京裁判所は色じかけの殺人強盗として市ヶ谷刑場で斬首刑に処した。刑死4ヵ月後の5月新富座で《綴合於伝仮名書(とじあわせおでんのかなぶみ)》(河竹黙阿弥作)として劇化上演,お伝に5世尾上菊五郎が扮した。また仮名垣魯文作《高橋阿伝夜叉譚(たかはしおでんやしやものがたり)》も刑死直後に出版,その後,町川黙鶯,矢田挿雲,邦枝完二らによって読物・小説化されたが,毒婦としてのお伝はしだいに拡大され,犯行被害者も,実父清吉,黒川仲蔵,鈴木浜次郎,夫の波之助,小川市太郎らに及んだ。…

※「《綴合於伝仮名書》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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