《舎密局必携》(読み)せいみきょくひっけい

世界大百科事典(旧版)内の《舎密局必携》の言及

【上野彦馬】より

…江戸末期から明治初期の写真家。島津藩で日本最初のダゲレオタイプを試みた上野俊之丞の四男として長崎に生まれ,豊後日田の広瀬淡窓の下で学んだ後,長崎でオランダ語と化学を学び,1862年(文久2),堀江鍬次郎と共著の《舎密局必携》を出版,近代的化学を紹介した。化学と写真術はオランダ政府派遣の海軍医ポンペvan M.から学び,写真機や薬品を自製,62年長崎に日本最初の営業写真館を開設し,コロジオン湿板を使って写真を撮影して好評を博し,坂本竜馬,高杉晋作,伊藤博文ら維新の志士たちも長崎に赴いて肖像を撮影した。…

※「《舎密局必携》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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