《芽出柳緑翠松前》(読み)めだしやなぎみどりのまつまえ

世界大百科事典(旧版)内の《芽出柳緑翠松前》の言及

【一心太助】より

…1855年(安政2)7月江戸中村座初演の《名高手毬諷(なにたかしまりうた)実録》(3世桜田治助作)で4世市川小団次が太助ほか5役を演じ好評。ほかに83年1月初演《芽出柳緑翠松前(めだしやなぎみどりのまつまえ)》(河竹黙阿弥作),88年11月東京市村座初演《武蔵鐙誉大久保》(3世河竹新七作),1904年11月東京明治座初演《偽鍍金蓮華組上(まがいめつきれんげのくみあげ)》(竹柴其水作)などの後続作があり,いずれも太助は義俠心にとむ江戸っ子気質の性格として形象化された。【小池 章太郎】。…

【大久保彦左衛門】より

…江戸初期の旗本。通称平助,のち彦左衛門。初名忠雄のち忠教(ただたか)。16歳のとき徳川家康に仕え,諸合戦では長兄忠世に属し奮戦した。彦左衛門は終始,忠世・忠隣(ただちか)父子に従属し,一個の軍団を率いる部将ではなかった。関東入部後,忠隣の所領武蔵国埼玉郡2000石を知行。彦左衛門の人物については次の2例を示す。兄忠佐が無嗣のため沼津城2万石を彦左衛門に継がせようとしたところ,自身の軍功で得た領知でないからと辞退したという。…

※「《芽出柳緑翠松前》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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