《英法史》(読み)えいほうし

世界大百科事典(旧版)内の《英法史》の言及

【ホールズワーズ】より

…ほかに政府関係の仕事でも活躍している。彼の学問的エネルギーは驚嘆すべきものがあり,主著《英法史》(1903‐72)は17巻を数え,その出版には70年近い年月を要した。本書は英法の歴史をその最初期から1873‐75年の裁判所法に至るまで全分野にわたって叙述したもので,1人の著者による全英法史の概観だけに完全さの点では欠ける点がなくもないが,英法史の事典的価値を有するのみならず,一貫した立場から英法史を詳細に鳥瞰した通史としても比類のない存在である。…

【メートランド】より

…この方法は当時としては画期的なもので,その意味でもイギリス法制史学界に残した足跡は多大なものであるだけでなく,社会経済史学等の関連史学へも大きな影響力を及ぼしている。この方法に基づいて多くの著作をものしているが,主著である《英法史History of English Law before the Time of Edward I》2巻(1895)は19世紀の欧米の歴史学の成果を集大成し,それらを駆使し,上記の方法論によって英法の起源を探ったもので,法制史学だけでなくイギリス史学の古典として有名である。なお同書はF.ポロックと共著の形をとっているが,その大部分はメートランドの手になったものである。…

※「《英法史》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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