《蝦夷日誌》(読み)えぞにっし

世界大百科事典(旧版)内の《蝦夷日誌》の言及

【松浦武四郎】より

…1833年(天保4)から日本国中を遊歴し,38年から5年間長崎,平戸で僧となり,名を文桂と改めたが,この間長崎の乙名(おとな)津川文作から北方の事情を聞いて関心を強め,44年(弘化1)帰郷して還俗したうえで単身北行した。翌45年東西蝦夷地,46年北蝦夷地(樺太),49年(嘉永2)国後(くなしり)島,択捉(えとろふ)島を探査し,《初航蝦夷日誌》《再航蝦夷日誌》《三航蝦夷日誌》などを著した。54年(安政1)江戸幕府が箱館奉行を置いて翌55年蝦夷地を再直轄すると,幕府御雇として蝦夷地御用掛に起用され,56年から58年まで東西蝦夷地,北蝦夷地を探査して《竹四郎廻浦日記》《東西蝦夷山川取調日誌》《東西蝦夷山川取調図》などを著した。…

※「《蝦夷日誌》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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